子供の虫歯予防について
- 2022年11月23日
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今回は子供の虫歯予防についてブログを書かせていただきます。
大事なお子さんが虫歯にならないように歯科医院でやる子供の虫歯予防についてまとめます。
虫歯予防に大切なことは2つです。
①フッ素を正しく使う
②砂糖の摂取量をコントロールする
①フッ素に関しては虫歯予防に明らかに効果があるものとして世界中で使われています。
歴史的にはアメリカで飲み水にフッ素が多く含まれる地域で歯のフッ素症と呼ばれるフッ素を過剰に摂取したときに起きる審美障害の原因の解明から研究が始まり、その地域の虫歯の数が少なかったことから予防効果があると期待され研究がすすみました。
現在では問題が起きる濃度もわかってきており、国によっては水道水や日々使う小麦粉などにフッ素を添加して全員の虫歯リスクを下げる工夫をしています。
日本では残念ながら日常に使う飲料水や食品にはフッ素を添加していないので、各人が意識して使用していく必要があります。
一番使いやすいのが歯磨き粉に入っているフッ素です。こちらは誰でも毎日使えるフッ素になるので使用を推奨しています。
ただ0〜3歳ほどでは多量に歯磨き粉のペーストを飲み込んでしまうとお腹を下したりしてしまう恐れがあるので唾を吐き出せるようになってから使いましょう。
また歯科医院ではお家では使えない高濃度のフッ素も使用できます。なのでできれば3ヶ月・6ヶ月に一回歯科医院に来ていただいて成長に合わせておすすめの歯ブラシや歯磨き粉など一人一人に合わせてフォローしていければ予防効果はより高まります。
②砂糖の摂取量に関してはWHOのSugarintakeGuidelineによれば
• The recommendation to limit free sugars intake to less than 10% of total energy intake is based on moderate quality evidence from observational studies of dental caries.
• The recommendation to further limit free sugars intake to less than 5% of total energy intake is based on very low quality evidence from ecological studies in which a positive dose–response relationship between free sugars intake and dental caries was observed at free sugars intake of less than 5% of total energy intake.
フリーシュガー(精製された糖質)からとるエネルギーの割合を総摂取エネルギーの10%以下できれば5%以下にすることが推奨されています。
これは結構厳しい基準で、チョコレートなどのお菓子を食べるとすぐに超えてしまいます。
お菓子はとっても美味しいですが、できるなら子供には多く与えない方が子供の虫歯予防には良いでしょう。
三つ子の魂百までという言葉もあります。この言葉は科学的ではありませんが、教訓の一つとしては意識をしてもいいかもしれません。
お菓子は週一回ぐらいのご褒美くらいにしておくと虫歯予防には良いでしょう。
虫歯予防に興味ある方は是非一度当院で検診を受けていただけたらなと思います。
痛みが出る前から治療をしていくことでお口の健康を長く維持するお手伝いができれば幸いです。
江東区大島 大島中央歯科クリニック 院長 尾崎隆一