歯科用CT
従来ではレントゲンを二次元的・平面の画像でしか見ることができなかったので、歯の神経の通り道・根管と呼ばれるものは正しく確認できなかったのですが、歯科用CTによって三次元的に歯の内側を確認することができるようになりました。
また歯の周りの骨がなくなってしまっても、立体的に歯の周りを確認できることで、歯を抜かずに悪いところだけを除去する治療が可能になってきています。
当院では精密根管治療の際は神経治療に際してCTを撮らせていただき、歯の状態を診断します。
今まで見えなかったものがCTで見えるようになり、歯を残す治療は大きく進歩しました。
ですが、CTを導入している歯科医院は30%程と言われております。当院では最新の歯科用CTを導入しているため、高精度・低被曝で撮影することが可能です。
マイクロスコープ
マイクロスコープは手術用顕微鏡とも呼ばれるもので、レンズの前のモノを拡大して治療を行えるようにしたものです。脳神経外科など精密な治療が必要な領域から使われるようになり、現在では歯の神経の治療でも応用されるようになりました。
治療を行う部位を拡大して見ることのメリットは、肉眼での治療に比べ遥かに精度の良い治療ができることです。
特に神経の治療の場合は、歯の内側を覗きながら治療をしていくのですが、肉眼では決して細かいところを見ることができません。
マイクロスコープを使うことで肉眼の20倍まで拡大して、初めて精密な治療を行うことができるようになります。
またマイクロスコープを使うことで、拡大した画像を皆様にお見せすることができます。
今まで見たことのないようなご自身の歯の内側を見ることができるようになり、こんなに汚れが残っていたんだと驚かれる方が多いです。
歯科先進国では神経の治療に際しマイクロスコープの使用は必須となっておりますが、非常に悲しいことに日本では普及率が5%程と言われています。当院ではマイクロスコープの扱いを習得した先生による治療を受けることが可能です。
ニッケルチタンファイル
ファイルとは歯の中のトンネル(根管)をお掃除する時に使う道具で、ニッケルチタンでできたファイルをニッケルチタンファイルと言います。
歯の根っこはとても複雑で曲がった形をしているのですが、今までの道具では曲がった部分をきれいにすることができませんでした。しかしこのニッケルチタンファイルによって曲がった歯の根っこもその歯の形に合わせて変形し、きれいに掃除できるようになりました。
またファイル自体が曲がってくれるので、今までは大きく歯を削って根っこの治療をしていましたが、このファイルを使うことで歯を削る量を少なくし歯が割れてしまうトラブルを起きにくくすることが可能になりました。